暮らしやすい部屋は、特別なものが多い部屋ではありません。 体が止まらず、気分が削られにくい状態がそろっている部屋です。
いま何を扱うか
この記事では、部屋の環境を五つの入口から眺めます。
- 光
- 温度
- 空気
- 音
- 収納の流れ
家具の選び方やインテリアの見た目までは扱いません。
明るければ暮らしやすい?
明るさは必要ですが、強ければよいわけではありません。
朝に光が入る場所、昼にまぶしくなる場所、夜に照明で落ち着ける場所はそれぞれ違います。
机や食卓は、光が目に直接入らない向きのほうが長く使いやすくなります。寝る場所は、朝の光で起きやすいか、夜に外灯が入りすぎないかを見ます。
部屋の明るさは、窓の数だけでは決まりません。床や壁の色、カーテンの厚さ、照明の高さでも変わります。
温度と空気は別の問題?
温度が合っていても、空気が重いと休みにくくなります。
料理のにおい、湿気、ほこり、洗濯物の乾き方は、部屋の中の空気の流れと関係しています。
窓を開けたときに風が抜けるか。換気扇を回したときににおいが残りにくいか。湿気がたまりやすい角がないか。
こうした点は、きれいに片づいた内見写真だけでは分かりません。暮らし始めてからの手間を減らすには、空気の逃げ道を見ることが大切です。
収納は量だけで足りる?
収納は「どれだけ入るか」より「使う場所の近くに置けるか」が先です。
外で使うものは玄関近く、毎日着る服は着替える場所の近く、掃除道具は汚れが出る場所の近くにあると、動きが短くなります。
奥行きが深すぎる収納は、入る量は多くても取り出しにくくなります。よく使うものが奥へ沈むと、部屋の外にものが出てきます。
収納は隠す場所ではなく、戻す場所として見ると判断しやすくなります。
つまずきやすいところ
- 明るい写真だけを見て、まぶしさや夜の落ち着き方を見ない。
- エアコンの性能だけで考えて、空気の流れや湿気を見落とす。
- 収納量を増やせば片づくと思い、使う場所との距離を見ない。
ここから先
部屋の環境は、ひとつの正解を選ぶより、光、空気、音、ものの戻り方を小さく整えるほうが続きます。
次に読むなら「光・空気・音は、どう見ればいい?」で、部屋に入ってくるものをもう少し細かく見ていきます。